画像で見る「第9回」りとむ
関西オンライン歌会」
2024 年 年 1 月 19 日
司 会 小潟水脈
世話役 栗田 明代
1月20日の午後1時から「りとむ関西オンライン
歌会」を開きました。関西のメンバーによる
オンライン歌会は今回で9回目となります。
毎回、東京からのご参加もあり、この度は5名
の方々が来られました。
15名が1人1首ずつ出詠した作品の詠草を作
成し、歌会は乃川櫻の司会のもとに、
出席者13名の各作品を2名ずつが批評した
後、自由に発言するという形で進められまし
た。そして全作品の批評が終わった後、
作者名を発表、各作者が自作と出された
批評について発言しました。
第九回りとむ関西オンライン歌会詠草
一 極月の坂東太郎光りおり
大きくなりたい『八郎』翔平
中山春美
二 和を云えば息苦しいと言う子あり
少しほぐして平かなの「わっ!」
東野登美子
三 マリーローランサンの絵を好みし師
ははっきりものを言うひとなりし
髙木泉
四 声援や武器ではなくこの殺し合いを
一刻も早く止めてください
斎藤範直
五 老いませう粛々とまたじたば
たとわたしたちもう大丈夫だから
笹谷潤子
六 北風にくるりと鉄棒するように
物干し竿のチェックの野良着
山地ひさみ
七 ファーストフード店のおもてにチキン
売るサンタは出しや日曜のイブに
小潟水脈
八 我が夫婦傘寿に喜寿に卒業や
孫子揃いし銀座で祝い
竹田和子
九 はじめての輸血〈誰の血〉縁
あって私と結ばるあぁありがとう
藤本寛
十 番組は「解けたら初段七手詰め」
感想戦まで棋士は映らず
栗田明代
十一 あやちゃんのいちばん好きな
食べものは薔薇のぶた肉
、にっこりとする
北川美江子
十二 白髪と杖で同窓会の隅にゐる
初恋文をくれたる男
乃川櫻
十三 まなうらに放哉と同じ海を置く
いつの日か思い出すための今
氏家長子
十四 マンボとは< 神との対話>
マンボ調♪聖歌にウクライナの
子ら踊る
松山紀子
十五 吾の吟にびっくりするや亡き母と
吟じたし『九月十三夜』を
藤本征子
今回はオンライン歌会としては作品数が
多めでしたが、しっかりと、また楽しく批
評し合うことができました。
歌会の後、東野登美子歌集
『ひすとりい』の批評会を開きました。
進行役を小潟水脈が務め、
まず「りとむ」1月号に批評文を書いて
いた氏家長子、小潟水脈が口火を
切って、そのあとフリートークとなりま
した。作者の感性、知性など、
歌集について多面的なアプローチ
がされ、作者からは歌集の題名が
決まるまでの出版社とのやりとりなど
秘話(?)も話されて、楽しく充実した
批評会となりました。
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