画像で見る「りとむの風景」
「第7回りとむ関西オンライン歌会」
令 和 4 年 9 月
藤 本 征 子
第7回りとむ関西オンライン歌会 藤本 征子
酷暑と大雨の夏日がつづく中、8月27日(土)「りとむ
関西オンライン歌会」が開催されました。今回はゲストとし
て、楠 誓英氏、森垣 岳氏のお二人が参加され、
歌会を盛り上げて頂きました。感謝です。
オンライン歌会のお世話は、いつものメンバー
(栗田さん、東野さん、小潟さん)で、会を重ね、皆さんも
オンライン歌会に慣れられ、自在に話され、楽しい歌会と
なりました。
歌会 詠草
1この夏も戦没馬像にかへり水さやかに光るevianの水 中山 春美
2 朝の五時我の出で立ち農姿蚊取り線香首にぶらさげ 藤本 寛
3 すれ違う若き遍路は足早に76番札所を目指す 山地 ひさみ
4 線路脇に小さき流れのあることをあるいはこの世の
明かりとおもふ 楠 誓英
5 もうたくさんENOUGH ENOUGHとバイデンの口から洩れる
空砲のごと 栗田 明代
6 たまに三番たまたま二番であることの一病息災くらいの温もり
東野 登美子
7 片言の日本語英語交じりあう団地の大掃除(そうじ)ここは岩国
藤本 征子
8 山積みの折れ針のやうな自転車をとつくり見せつつ
トラック右折す 小潟 水脈
9 サイゼリヤの間違い探しが7つまで見つけられずに
満たされぬ愛 森垣 岳
10 どうしてもいつ消えたのかわからない朝の虹と
真昼の粉雪 髙木 泉
11 さかさまの奈落透明エレベーター ノースビル
二十五階の底い 氏家 長子
12 炎昼の路地の日かげは日なたより半音さがった
静けさである 北川 美江子
13 二十八年を黙すことなく生ききつた伊藤野枝読む
『風よあらしよ』 乃川 櫻
14 老鶯と初蟬かたみに鳴くを聞く大山崎の丘
聴竹居 笹谷 潤子
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