りとむ短歌誌3月号より各自一首を選んでの歌会とした
ので、前後の歌にも批評の幅が広がって、互いの顔も
解った上での歌会も愉しいものでした。 栗田明代
① ある頃よりオスを背負いていしバッタ
オンブというは愛の形か 有岡和子
② ジュンサイな娘でゴメン 肝心なこと何ひとつ
訊かずじまいで 栗田明代
③ 井上靖自伝小説『しろばんば』密となりゆく
吾はしろばんば 髙林敏子
④ ディスプレイ見つめてカタカタ杭を打つ
邪鬼になりますバズっています 東野登美子
⑤ 生海老をつかみて口に猫のごと夫は促す
「旨いぞ旨い」 藤本征子
⑥ 八階の窓は映せりあかあかと東京タワーの
尖端のみを 松山紀子
⑦ ゆらめける暖炉の光一瞬にうつつなる時
飛びて空白 水口瑠衣
⑧ 上司と同じロングヘアーの人を見る四条烏丸
もう筆名だ 小潟水脈
⑨ 泣いて悩んで笑ひ飛ばしていつしらに
やがて来るもの確かなるもの 乃川 櫻
⑩ いつも比べられる事には慣れていた
取り柄のなかった少女の頃は 山地ひさみ
⑪ シーソーが機織る音に聞こえくる誰かが誰かと
生きている音 氏家長子
岩国から参加の藤本征子さんの感想等
歌会当日の朝、パソコンが故障して大パニック、欠席す
るしかないと思っていたら、夫は所用で欠席の由、栗田
さんに主人のパソコンへ招待状を送って頂き、何とか
参加出来ました。
皆さんのお顔に会えてとても嬉しく、今回が二度目
で、やっとお名前とお顔が一致した次第です。栗田
さんの司会に始まり、今回はりとむ誌3月号の自分の
十首詠から一首を選び、批評してもらうやり方で、
二名が批評し、その後に、作者の詠んだ意図等を聞き、
一首について、とても深く勉強が出来ました。
前回とは違って、皆さんとてもスムーズにパソコンを
操作され、和やかな雰囲気でした。一首だけの批評
でしたが、十首についても色々と話し合い、充実した
歌会となりました。私は不勉強で深く反省しました。
ズームは近親感があり、
関西、四国、岩国の距離が全くなく、本当に便利なもの
だとつくづく実感しました。
次回を楽しみにしています。
|