会 員 の 広 場

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2017 年 7


 寺 尾 恵 仁 


第一回 菩提樹の町から 
  
  2015年夏から三年間の予定で、ドイツ・ライプツィヒに滞在して

いる。人口50万人強、旧東ドイツではベルリンを除けば最大の町で

ある。町の名前はスラブ語の「菩提樹」に由来するが、菩提樹だけ

ではなく栃や鈴懸など町中に緑が多い。統一後著しく人口が減った

ものの、近年若者やアーティストに人気の町として活気を取り戻し

ている。ライプツィヒが属するザクセン州全体でもここ数年ベビー

ブームで、保育園や新生児医療の整備が急務だとか。
 
  あるアンケートによれば、市民の80%以上がこの町での暮らしに

満足しているらしい。この町に暮らしてじき二年になるが、ライプ

ツィヒ市民の素朴な愛郷心はとても心地良い。もちろん排外主義的

な主張もあるが、外国人排斥を訴えるデモに対して、それに倍する

カウンターが集まるのも、自由商人の町として発展してきたこの町

の気風である。
 
  今回「会員の広場」への寄稿のお話を頂いた。短歌とは関わりな

い日常の話が中心になるかもしれないが、異国の風を感じて頂けれ

ばありがたい。よろしくお願いします。



(ライプツィヒ市内)


     
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